浜松ものづくり展 浜松オートバイ列伝Ⅱ「ライラックの軌跡」展を浜松市博物館主催、ライラック友の会協力で無事終了いたしました。詳細は以下のリンクをご覧頂きたいと思います。
2015年9月19日(土)から10月18日(日)の1か月間、浜松市博物館主催、ライラック友の会協力で「ライラックの軌跡」展を開催しましたところ、多くの方にご来場をいただき誠にありがとうございました。[来場者数 7035人博物館集計]ホームページの序文にも書きましたが、約2年前、2015年の第40回ライラックの集いに合わせ1週間程度の車両展示会を開こうと会場をさがしていたところ、浜松市博物館から浜松オートバイ列伝Ⅱにライラックを取り上げたいので、友の会の方で車両提供をしてもらえないかの申し出がありました。当初は期間の長さ(1か月)と入館料が必要ということで逡巡していましたが、友の会の総力を上げて取り組もうということになりました。
その後幾度も博物館側と打ち合わせを行いましたが、やはり一番の問題は車両の搬入出の方法とその費用をどうするかでした。当初は浜松市指定の運送業者が各地区のデポに集めた車両を引き取りに行く案を提示していましたが、最終的には総てライラック友の会の方でお願いしたいとのことになりました。
今回の「ライラックの軌跡」展では、車両数42台でカットモデルとドラゴンTW、とBR以外はほぼ会員所有の車両です。展示会構成としては丸正自動車の歴史と歴代のライラック車両で、車両展示に関しては車両選定、展示位置、順序等は友の会の案でやってもらいましたが、丸正自動車の歴史の方は全面的に博物館が担当しました。さすが手馴れた専門家と思わせる展示内容で、創業者伊藤正の生涯をメーンに、カタログ、ポスター、雑誌などの資料、丸正だけでなく浜松の草創期のメーカーに関する資料、各種の年表、たくさんの当時の写真やパネル等々をガラスケースや壁面をフルに使ってライラックの歴史を余すところなく表したすばらしい展示だったと思います。
車両展示の方は、入管後の通路でまずベビーライラックとLS38ランサーマークVがお出迎えの後、展示ホールに会員のLS18・38等の車両と、エンジン、カットモデルの展示、次の特別展示室からは歴代の車両を年代順に並べ最後の講座室では歴代の車両の続きとスペシャル車コーナー、最後には会の活動の中で発掘発見された幻の名車、試作車C103という展示内容でした。
シルバーウイーク初日の9月19日(土)に開幕、その後お天気にも恵まれ、博物館側もおどろく程の入館者数(通常の展示会の3倍程度)また、10月10日(土)には第40回ライラックの集いを同館に隣接する蜆塚公園で行い、イベントとしてライラック車のデモ走行を行ったところこれまた多くの見学者にお越しいただきました。(500人以上)
その後もおおむね好評のうちに10月18日(日)の閉幕を迎え、会員の車両引き取りも10月25日には終わり、期間中事故もなくすべてを終了することが出来ました。これもひとえに、会場の提供、車両搬入出の費用負担、展示会の準備・設営等々大いなるご尽力をいただきました浜松市博物館の館長様はじめ職員の皆々様、展示資料をお貸しいただいた元丸正自動車の社員の方々、期間中のライラックブースの受付や説明をしていただいた元丸正自動車社員の有志の方々、展示車両の提供とその搬入出、資料を提供いただいたライラック友の会の会員各位、会員に所有のない車両を提供していただいた方また、展示会の告知記事を掲載していただいた別冊モーターサイクリスト誌、別冊オールドタイマー誌、お世話になりましたすべてに方々に感謝いたします。そして何よりも地元は勿論のこと遠方からもこの「ライラックの軌跡」展の見学に御来館いただき展示会を盛り上げていただいた多くの方々に深くお礼を申し上げたいと思います。また御来場の際アンケート用紙にも御記入いただきありがとうございました。集計が出来ましたら御報告もしたいと思っております。
ライラック友の会、40年の活動の中で、今回この様な展示会を開催出来ましたことは古い会員にとっては一つの区切りになった様な気がします。今後我々年代としては同じ様な催しは出来ないと思いますが、ライラックに限らず先人の知恵や努力の結果である旧車を工業製品文化財として次代につないでいくことが社会の文化活動の一つとして定着していってほしい、これも友の会の活動の一環として行っていきたいと思います。それにはまず若い人にも会の活動に参加してもらうことが必要です。今回の展示会にも少なかったですが若い方も来られていました。オートバイ趣味の一つとして旧車に興味のある方は年令をとわず今後のライラック友の会の活動に参加していただきたいと思います。
今回の展示会を一つの節目として今後もライラック友の会は活動を続けていきたいと思いますので御支援賜ります様お願い申し上げます。